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資産形成の第一歩!?1番簡単な家計簿のはじめ方

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「子育てが一段落。あとは教育費と老後資金を用意するだけ」

「自分の生きがいになるような仕事を見つけて活動したい」

このように考えて副業を始めた人は、家計簿を活用してより効率よくお金を管理しましょう。

収入を増やすことと同時に支出を管理することを学ぶことでより効率よくお金を貯め、増やすことができます。

続けるポイントは、義務感や不安からではなく、家計簿をつけることに目的を見つけて、楽しくできるやり方を見つけること。

お金の心配を減らして、やりたいことに集中するために家計簿をつけましょう。

目次

今も、未来も、幸せに暮らすために家計簿を活用する

「家計簿をつけたって何も変わらない。収入が増えなければ同じこと」

「無駄遣いを責められるようで記録をつけるなんてむり、めんどくさい」

「毎日使ったお金を記入して管理するなんて考えただけでめんどくさい」

こんな風に思う人もいるのではないでしょうか。

「家計簿」という名前自体、難しい響きがあって「きっちり書かないといけない」となんだかとっつきにくいイメージがありますよね。

本来、家計簿は自分の収入と支出を把握するものですが、数字をきっちり合わせること自体が目的になってしまっている人もいます。

それでは苦痛ばかりで続かないのは当たり前ですね。

なぜ家計簿をつけるのでしょうか?

家計簿の1番目の目的は「知ること」

「今日も、将来も、自分や家族が健康で幸せに暮らしていけたら」

これは多くの人が願っていることではないでしょうか。

家計簿をつけることで次のようなメリットがあります。

  • 毎月の生活費が手に取るように把握できるようになる
  • 月々、余った金額を貯蓄に回せるようになる
  • 将来に備えた資産形成ができる

お金に関する不安が軽くなるだけで、日々の暮らしは明るくなりますね。

まずは、現状のお金の流れを知るために家計簿をつけることから始めましょう。

目的のない家計簿は、ただただ苦痛なだけ。

家計簿をキレイにつけるのが目的ではないですよね。

お金を管理して不安をなくし、家族が幸せに暮らすためにつけるのが本来の家計簿の目的です。

金銭感覚を知る

「またコンビニでアイス買っちゃった」

「ゲームに課金した金額を自覚するのが辛い」

「無駄遣い」をして自分を責めてしまったことはありませんか?

自分の支出に罪悪感をもっていると家計簿をつけるのが苦痛になります。

でも、ほんとうは自分の楽しみにお金を使うことは罪悪感を持つことではありませんよね。

「無駄遣い」をして罪悪感を持つのは、自分の資産状況や日々の支出金額を知らない、またはマイナスになるかもしれない(実際マイナス)と不安があるからではないでしょうか。

「自分の金銭感覚を知る」ことがお金に関する不安をなくす第一歩です。

今の収入と支出の現状を知れば、自分の金銭感覚を知ることになります。

そこから今も将来も安心できる収支バランスをどうやって作っていくかを考えることができます。

今、何にお金を使っているのか、単純に知るために記録をつけるのが家計簿です。

まずは、家計簿をつけて自分の収支バランス=金銭感覚を知ることが大事だということに集中しましょう。

家計簿をつけるのは、記録した数字が自分にとってメリットをたくさん与えてくれるからです。より充実した幸せな生活をずっと続けていくために、家計簿をつけるメリットをみてみましょう。

家計簿をつける4つのメリット

家計簿をつけるメリットを一言でいえば、お金の心配がなくなり将来を豊かに暮らす道筋が見えることです。

人間は、知らないことが一番不安になります。

自分の現在の収支を知るだけで、漠然とした焦りや不安からくるお金の心配はなくなるかもしれません。

もし、収支が赤字なら改善することができます。

毎月の収支を知ることは、自分のお金にまつわるすべての不安を解決する最初の一歩とも言えます。

そして、現在の収支バランスがとれて毎月貯蓄に回せるお金が増えてくることでやりたかったことや学びたいことが増えてくるかもしれません。

さらに、子供の教育費や老後資金など様々な将来必要なお金を準備することで夢や目標を叶えつつ、安心な未来に備える事ができます。

①収支バランスが正常かわかる

家計管理の基本はとてもシンプルです。

収入ー支出≧0

0より大きい金額になれば収支バランスは、正常です。

0より小さいマイナスの金額であれば、一刻も早く改善したい状況ということになります。

現在の毎月の収支状況が正常か改善が必要なのか把握することで、ひとまず自分が大丈夫なのか、大丈夫じゃないのかを自覚することができます。

「将来のお金、足りるかな?」と心配する前に、今現在の収支が大丈夫かどうかを1回判定してみましょう。

判定の仕方は下で紹介する「1か月家計簿」をぜひ試してください。

②自分のお金について客観的に判断できる

支出の記録ができるようになると、項目ごとに収入の何%使っているのかが分かります。

食費が高い家計はエンゲル係数が高いとか、言われますよね。

エンゲル係数というのは、家計のうち何パーセントが食費に使われているのかで「貧困指標」とも呼ばれます。

エンゲル係数が高いほど、食費が家計に占める割合が多くなるため生活レベルが比較的低い状況を表すと言われます。

日本では、戦後すぐの頃には60%前後あったエンゲル係数ですが2021年の全国平均値は27.2%(2021年家計調査より抜粋)と豊かになっていることが分かります。

エンゲル係数は家計簿をつけていると簡単に計算できます。

大体の金額でも計算できますので次の計算を求めてみましょう。

エンゲル係数(%)= 食費 ÷ 消費支出 × 100

食費=自炊、外食含む全ての食費

消費支出=生活費全て(保険料、社会保険料や税金、住宅ローンなどの負債の返済、貯金額を除いたもの)

勤労世帯・全国                          

年収(万円)平均値300~350500~550700~750900~1,0001,500以上
エンゲル係数25.426.927.226.923.421.9
家計調査 家計収支編  年次 2021年| 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)より

全ての年収クラスでエンゲル係数の平均値は20%台で推移していますね。

30%を超えていたら、食べるのが好きなのか、収入を増やすことを意識した方がいいのかもしれません。

平均値はあくまでも参考です。

気にしすぎず自分にとってバランスがとれているかどうかを考えてみましょう。

このように家計簿をつけることで具体的な数字を出すことができ、自分のお金について客観的に分析することが簡単になります。

自分の理想のお金の使い方が具体的な金額でわかると実行しやすくなりますね。

③何に価値を感じているのかが明確になる

支出項目が明確に分類されると、偏りがあることに気づきます。

お金の使い方には自分の価値観がストレートに反映されます。

会計事務を仕事にしていたとき、個人事業主の支出、レシートを精査する作業をしていましたが、人となりを表していると感じました。

自分がお金を出すもの=価値をおいているもの

意識していても、無意識にでも、価値をおいているものが明確になります。

「ゲームの課金は惰性でやってるから価値を感じているわけではないけど……」

たとえ、無意識にお金を使っていてもそれが今のあなたが価値を感じているものになってしまっているのです。

今の自分を正確に反映しているのが家計簿です。

下手な自己分析ツールよりも家計簿を詳細につけた方がよっぽど正確に自分の姿がみえるでしょう。

④ライフプラン、夢や目標が立てやすくなる

目標や夢を「お金がかかりそう」という理由で諦めたことはありませんか?

自分の家計を把握していれば、目標や夢を具体的に計画することができます。

家計簿をつけて、毎月余る金額を把握しているとお金を貯めやすくなり、具体的な目的がある貯金ができるようになります。

ゲームに課金していた分を、目標としているものへの支出に変える事で行動も変わるし、人生を変える事ができます。

また、子供の教育費や老後資金についても現在の支出状況から将来の生活費について具体的に予想を立てて今から準備するためには家計簿の具体的な数字が欠かせません。

家計簿から自分の人生を良い方向に向けて変える事ができるのです。

だれでもできる「1か月家計簿」のすすめ

家計簿は、人生をよりよくしたいと考える全ての人にとって役に立つツールです。

自分のお金にまつわる不安を解消して、将来を具体的に考えることができるからです。

一方で、どうしても家計簿をつけることが続けられない人もいます。

なぜ家計簿はめんどくさいのか

「面倒くさくて続かない」

多くの人は、家計簿をつけた方がいいと思いながらも続けられないのではないでしょうか。

筆者もその一人です。

なぜ「めんどくさい」のかを考えてみました。

  • 毎日、使った金額を記録するのがめんどう
  • 1回記録するのを忘れたら続かない
  • 固定費や、引き落とし分を把握するのが面倒
  • 家族が使った分が把握できなくて続かない

このような理由に共感する人は多いのではないでしょうか。

家計簿は「継続する」のが一番めんどうなポイントであるとわかります。

では、継続しなくても、1か月分だけ収支バランスを確かめるのはどうでしょうか。

1か月分の計算を1日だけすこし時間をとってやってみるだけで(計算はエクセルに任せることもできます。)気付くことがたくさんあります。

実際に、筆者が家計簿をつけることができるようになった最初の一歩を紹介します。

1か月限定で家計簿をつけよう

「1年も続ける自信がない」

そう思う人は、1か月だけ限定で収入と支出を記録してみませんか?

毎日のちょっとした意識と1日だけで収支バランスを把握できます。

ひと月分の収支バランスだけでも自分のことがよくわかります。

また、自分の資産状況を1回だけでも記録しておくとお金に関する意識が自然と高まります。

つけ方は様々な方法がありますが、一番簡単なのは月末に数時間だけ時間を確保して記入することです。

①1か月だけレシートを全てとっておく
②月末に収入と支出を計算する

100%正確でなくても大丈夫です。

ざっくり収支バランスを見て、プラスかマイナスかをチェックしてみましょう。

①収入や支出の金額が月末に分かるようにする

毎日、書いたり記録したり、買い物をした都度記録するのはスマホを使っていても面倒です。

月末に1回だけまとめて振り返ると簡単です。

いかに、後から分かるようにしておくかがポイントになります。

レシートをファイルやお気に入りの缶など、1か所に集めておきましょう。

買い物や外食をしたらレシートをもらい、帰宅したタイミングでそのままファイルや缶にいれるだけです。

レシートがない場合、家族や人と現金でやり取りした場合などはスマホのメモ帳に金額を書いておきます。メモ帳機能やLINEkeep(自分用のメモ)などよく利用するアプリ内に書き溜めると忘れません。

また、できるだけPay払いやクレジットカード払いを利用して明細をWeb上で確認できるようにしておくのが一番楽な方法です。

月末に、収入や支出したものの金額を振り返ることができるようになっていれば、1か月家計簿がつけられます。

②月末に収入と支出の金額を集計する

月末の空いている時間を数時間確保しましょう。

難しいことはありません。

リラックスして数時間コーヒーでも飲みながら気楽に計算します。

次のものをかき集めます。

  • 給与明細(または手取り額がわかればOK)
  • 通帳
  • ネットバンクや証券会社の情報
  • キャッシュレス決済の明細(クレジットカード明細やPay支払の記録)
  • 集めたレシート
  • スマホに記録したメモ
  • お財布に残った現金、手元にある現金

項目を気にすることなく、収入と支出を分けてパソコンか紙に書き出してみましょう。

使ったかどうか分からない金額は気にしません。

とにかく、今把握できるものの中で計算できる範囲内でまずは計算してみましょう。

収入ー支出=余った金額(またはマイナス)

計算の結果はプラスでしたか、それともマイナスでしたか?

計算がプラスの結果であれば1か月の収入内で生活できているということなので、ひとまず安心です。

収入のうち、残った金額(貯まった分)はいくらでしたか?

将来の生活やライフイベントのために貯金を考えている人は、残す金額をもっと増やしたい、と感じたのではないでしょうか。

マイナスの結果が出た場合、0以上の収支バランスに改善することで将来にわたって安心して暮らせる家計に改善することができます。

家計簿は集めて分析することで価値がある

1か月家計簿は、今現在の収支バランスをチェックすることで自分の資産に対する意識を高める効果があります。

「もっと自分が何にお金を使っているか把握したい!」

「もっと毎月残す金額を増やしたい」

こんな思いが湧いてくるのではないでしょうか。

1か月家計簿は、日々のお金の使い方への気づきがたくさんあり簡単にできるのですが、特別支出やボーナスについては考えてないのが弱点です。

1年を通して様々なイベントや特別な出費があります。

  • 冠婚葬祭費
  • 旅行費
  • 外食費
  • 記念日の特別支出
  • お年玉

また、1年の中で特別な収入が発生することもあります。

  • ボーナス
  • 親からの支援
  • 相続
  • フリマアプリでの売上
  • 副業の売上

1年間記録をつけることで、特別な収入や支出についても把握できます。

継続することで、毎月の支出以上に将来の貯金に対する意識も高まります。

また、自然と目標金額が設定できたり、夢や目標を達成するための金額についても意識できます。

続ける事で、自然に無駄遣いもなくなり、どうしても支出する趣味やゲームへの課金などに対してはしっかり予算に組み入れることで罪悪感なく楽しむことができるようになります。

年間で、予算を組めるようになると自分の生活に自信が持てるようになり、将来のこともポジティブに考える事ができるようになります。

家計簿は数年つけることで、次のような年単位での金銭感覚がつかめます。

  • 季節のイベント
  • 毎月の予算
  • 不定期イベント
  • 特別支出

昔はつけていたけれど、今は大体把握しているからつけていない、という人もいるのではないでしょうか。

資産形成に興味が湧いてきた。

子どもが独立して家族構成が変わった。

変化があった人は、改めて家計簿をつけると新しい発見があるかもしれませんね。

幸せな暮らしのために収支バランスを管理しよう

家計簿をつける目的は「自分や家族が安心して今も将来も幸せに暮らす」こと。

家計簿は、現状の自分を映してくれる優れた自己分析ツールです。

自分の金銭感覚を知り、お金を管理できるようになることで安心して暮らせますし、将来に必要になる教育費や老後資金についても目標金額に目途がつき、計画的に準備できます。

副業をして幸せに暮らしたい人は、収入を増やすことと同時に収支バランスを把握してお金を管理するスキルを身につけることで資産形成がより簡単になります。

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