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【超ミニマル主義】ブックレビュー

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モノをもたない「ミニマリスト」の達人の本なのかな?

本のタイトルから印象からうけるストイックなイメージは、本を読み進めるうちに変わりました。

本書の著者である四角大輔さんは音楽プロデューサーや環境保護の活動をされているビジネスパーソンであり、アウトドアの達人でもあるというユニークな経歴をもつ合理的な人でした。

アウトドアのサバイバルから身についた必要最低限の「超ミニマル」の知識がみっちり詰まっている本書。

副業をこなしながら、休みをしっかりとって生活を楽しみたい人とっても役立つTipsが数多く、おすすめです。

目次

超ミニマル主義の著者 四角大輔はワーケーションの先駆者。リモートワークの達人

コロナ後の働き方のひとつのお手本を体現している四角さん

15年も前からニュージーランドに移住してリモートワークをしているという著者の四角大輔(よすみ だいすけ)さん。

執筆家・環境保護アンバサダーとあるけれど、クリエイティブディレクターとしていくつものヒットを作った会社員でもあったそう。

40歳でフリーランスとして独立してニュージーランドの湖畔の家に単身移住した行動派です。

会員制コミュニティ主宰「LifestyleDesign.Camp」で、自身の仕事のやり方や人生のスキルを伝授しているといいます。

筆者が、四角さんを知ったのは2022年9月に出版された本書がきっかけですが、知る人ぞ知る有名なプロデューサーさんのようです。

絢香やSuperflyのプロデュースを会社員時代に行っていました。

エリート社員としての地位や収入を捨てて、ニュージーランドの湖畔の家に移住したのは、趣味のアウトドアに本気になったからといいます。

ニュージーランドに移住する時に、仕事に必要な書類やデータを全てクラウドに入れて、パソコンだけで仕事ができるよう環境を整えた経験があります。

世界のどこにいてもフリーランスとして仕事を請け負うことができる環境を自力で整えたというのは、15年前の電子機器のレベルではとても大変なことだったと想像できます。

2020年代、著者が一人で周囲の反対を押し切って実現した暮らしが当たり前のようになっています。

著者の経験知は、在宅ワーカーを始めた社会人や、副業をはじめた人にとって有益です。

「超ミニマル主義」本の中身は著者の経験知がつまっている価値ある1冊

著者の「超ミニマル主義の教義」がまとめられた8ヶ条をここで紹介します。

  • 最も大切なことに集中するために、他のすべてを手放す
  • 身軽さ、自由度の高さ、遊び心が、潜在能力を最大化する
  • 最短時間で最大効果、最小労力で最大パフォーマンスを
  • 仕事を愛し、楽しんで働くことで最高のアウトプットを
  • 心を軽くするために、体の負担と環境負荷を最小化する
  • 上質な成果を出し続け、持続的に働くために暮らしを整える
  • 時間に極端なメリハリをつけて初めて、人生は豊かになる
  • 仕事は究極の遊びであり、働き方は生き方である

8つ目の理念が本書の核心だといいます。

著者の「超ミニマル主義」はいわゆるミニマリストの提唱する「何も持たない暮らし」とは出所が違うようです。

著者は、バックパッキング登山の提唱者でもあり、アウトドアの趣味を突き抜けて仕事した経歴の持ち主。

サバイバルの感覚から生きるために最小限の荷物を厳選する、という考え方からきている「ミニマル」であることに説得力を感じます。

本書では持ち物の「軽さ」からはじまりタスクや人生の「軽さ」まで身軽であることの重要性を説いています。

「身軽であること」の快適さについては共感し、それを人生のあらゆる分野に求めていることに新鮮な驚きを感じました。

ミニマルと快適さの両立を目指しているところに特に共感します。

卑近な例になりますが、筆者は散歩やランニングをするときは手ぶらで出かけます。

体ひとつで出かけるのと、通常のバッグを持って出かけるのは全く違う感覚です。

荷物がないと、身体を動かすことに集中できて気持ちよく動けます。

きっと、この軽さを人生全般に実現させることを提案しているのではないかと読みました。

「小さな歩幅と自分のリズムを維持した方が、楽に遠くまで行けるという絶対原則。遊び心を忘れずにその長い道のりを歩き、楽しく働くことができたら、人生は間違いなくいいものとなる」

超ミニマル主義P41  より

仕事の効率だけでなく「軽さ」を取り入れるというアイディアをもたらしてくれたこの本は副業を軽く楽しい作業にすることにも役立つと直感しました。

超ミニマル主義を読むと「かる~く」なれる!

モノとタスクと人生の軽量化という視点に共感

「手ぶらシステム」を考える

本書はSTEPごとにミニマムになるアイディアが70個も書かれています。

特に、モノの軽量化についての著者のこだわりには刺激を受けました。

1g単位で持ち物の重さにこだわる、ものの出し入れにかかる時間の数秒にこだわる、という徹底ぶり。

この小さな違いが生活を軽く快適にすると言います。

筆者も本書の提案にのって「手ぶらシステム」を考えてみました。

スマホだけ持って出かける

首からかけるスマホケースを購入。

ミニマムな荷物のセット

ハンカチ

スマホとクレジットカード

日傘兼雨傘 72g

エコバッグ

手ぶらで行動力アップは分かる気がします。

バカンス思考で人生が楽しくなる

この本で気に入った考え方のひとつに「バカンス思考」があります。

1日、1週間、1か月、など期間別にリラックスしたり、休息をとる時間を取り入れることを重視して予定にいれる考え方です。

1年単位での緩急を付ける意識は長い人生を健康に生きるための休息を上手にいれるテクニックとしてとても有効だと感じました。

副業のほとんどはフリーランスだからこそ、自分で休養を意識しないとなんとなく疲労がとれない、好きな旅行にもいけないなんとなく不安、という状態になってしまいます。

オンとオフを明確にして、しっかり休養をとることは副業をやる人には特に大切な考え方ですね。

超ミニマル主義は副業をやる人がとりいれたい考え方がたくさん

副業をやる人はこの本をぜひ手にとってアイディアを生活に取り入れてみてください。

「通常であれば、2年は一緒に働かないと授けられない知恵と技法を、この一冊を読むだけで体得できるようにしてある。」

超ミニマル主義 P18

と著者が自信をもっている本書。

「好きなモノしかない暮らし、好きなコトしかしない仕事」副業を始める人はこのような目的を少なからずもっているのではないでしょうか。

今まで誰もやっていなかったような理想の生活を実現させるのに役に立つ1冊です。

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