「本業と副業をがんばりすぎて疲れてしまった」
「仕事に育児、家事で時間がいくらあっても足りない」
こんな思いを抱えているひとは、「自分を知る時間をつくる」ことで楽になるかもしれません。
「ただでさえ忙しいのに、そんな時間を作れない」
時間の足りなさに焦りを感じるのも自然です。
1日5分でも、自分と知る時間をつくることを積み重ねていくことで、本当に必要なことがわかり、ストレスに感じている行動を減らすことができます。
1日では何も変わりませんが、1か月、1年と続けることで効果が増えていきます。
セルフケアの1日5分、自分と知る時間をつくる習慣をつくってみませんか。
効果的なセルフケアには「じぶんを知ること」がたいせつ
忙しい毎日を送っていると、時間の感覚がなくなっていきます。
いつの間にか1年が終わろうとしていることに気づき「いつの間にか年だけをとっていくな」という思いをもつことはありませんか。
なんとなくぼんやり時間が過ぎていく状態では、生きている充実感を感じにくくなり、ストレスがたまっていても気づきにくくなります。
セルフケアと自分を知ることは切り離せない関係にある
あなたは、自分のことをよく知っていると思いますか?
- 何をしているときが一番幸せか
- 何が得意なのか
- どんなことにストレスを感じるのか
- 睡眠はどのくらい必要か
- どんな食べ物をたべると調子がいいのか
セルフケアは、自分という存在と上手に付き合えるように調整する時間です。
自分を幸せで健康に保つためには、自分を知るという要素が欠かせません。
自分のことを常に知っている、と思うことはあまりありません。
「これが自分だ」と思っても、明日には変わっているような変わりやすいことと変わらないことが複雑にからまっているからです。
「自分」という決まりきった型があったらどんなに楽でしょう。
「チョコレートが大好き」と思っていても、今日は食べたくない。
いつの間にかそんなに好きじゃなくなってる、など「自分」というのは流動的な存在です。
決まりきった「自分」というのはないということを意識しておく必要があります。
セルフケアというのは自分を知り続ける作業であって終わりはないともいえます。
「前はこんなことでイライラしなかったのに」
など、成長や考え方が変わることで人間関係も変わっていきます。
人は環境の生き物といわれるように、環境が変われば性格や感情も変わってきます。
また、年齢を重ねるごとに体調や身体の変化を経験することは避けられません。
つねに「今、ここにいる自分」を見つめることでセルフケアができるのです。
副業を頑張る人が「自分を知る」メリット・デメリット
副業をしている人は、特に自分と向き合う時間をたくさんとることでメリットがたくさんあります。
副業でやることは、本業よりも自分がやりたいこと、得意なこと、を選んでやっている人が多いのではないでしょうか。
または、少ない労力で多くのお金を稼ごうとしている人もいますが、続く副業というのは、自分に合ったやりかたや仕事の内容でしょう。
成長していくためにも、仕事を発展させていくためにも、自分と向き合い、これからどう動いていこうということ言語化する作業は副業には欠かせないと感じます。
自分を知る時間をつくることのメリットとデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
---|---|
自分の傾向がつかめる 体調やメンタルの管理が楽になる 望むことや目標が明確になる | 「正解」を探してしまう 自分探しの沼にはまる |
メリット
- 自分の傾向がつかめる
- 体調やメンタルの管理が楽になる
- 望むことや目標が明確になる
自分がストレスを感じやすいことや嬉しいこと、具体的に言語化できると自分をケアすることが簡単になります。
自分と向き合うことで自分のトリセツができます。人にも自分はこんな人であると説明しやすくなり、ストレスに対処しやすくなります。
体調を崩しやすい環境をしることで事前にケアすることもできます。
副業では、「今後どのような働き方をしよう?」と考えるタイミングが会社勤めの人よりも自由があります。
そこで、「報酬重視」とすることもできますが自分と向き合うことで「より自分が充実する方法」を目指すことができます。
デメリット
- 自分に「正解」を探してしまう
- 自分探し沼にまる
メリットが多い「自分と向き合う時間」ですが、注意が必要な点があります。
それは、どこにも存在しない「自分」の正解を探すこと。自分というのは探せば探すほど見つかりません。自分探し、という言葉が流行りましたが、見つかったと思っても、すぐにいなくなります。
それは、自分というのは日々変化する流動的な存在だからです。
加齢や環境の変化、周囲の変化などで変化することはさけられません。
いちど「自分というのはこれだ」と決めたからといって固執するのはさけたいところです。
また、いつまでも自分を探し続けるのは時間の無駄です。
自分と向き合うことは大切ですが、時間を決めて、セルフケアのためにやる意識を持ちましょう。
そして、自分の周囲にいる人との交流をより大切にするためにもセルフケアをしているということを忘れずに閉じすぎないようにしましょう。
自分を知るために「書く方法」3選!自分にあった記録をつける習慣をつけよう
- ジャーナリング
- 日記をつける
- 客観的な行動記録をつけること
ジャーナリングで自分の考えていることを知る「書く瞑想」
「書き出して、自分の思考や感情を知る」というのは自分を客観的に知るためにとても有効な方法です。
ジャーナリングは「書く瞑想」などといわれることもあり、頭の中にある思考を書き出すことで思考を整理する方法です。
やり方は簡単です。
- 紙とペンを用意する
- 時間を決めて(15分など)今考えていることや感じていることを書きだす
- 書いたものを見直す
ジャーナリングは、内観にも通じています。
日本では「内観」という言葉は仏教の用語として使われはじめ、自分の内側で起こっている精神状態に意識を向け、心身を整える方法として知られていました。
現在では、心理学者のヴィルヘルム・ヴントが心理学として精神状態を観察する手法を考えだしました。また、仏教から発展して宗教的な要素をなくした「内観療法」と呼ばれる手法は世界的に認められる心理療法となっています。
内観:自分の内側をみる
「今、ここに意識を集中して自分の内側で何が起こっているのかを観察する」というのが内観です。
マインドフルネスの状態にも通じますね。
雑念でうまく集中できないこともあります。
そんなときは、内観用のノートを作り、ジャーナリングをしてみましょう。
ぐるぐると浮かんでくる雑念を言語化して客観的に見つめると「なんだ、こんなことで悩んでいたのか」など、自分の思考の整理ができるようになります。
日記をつけて、思考や感情を整理する
シンプルですが、日々の印象に残った出来事と自分の思考や感情を書きとめていく日記は、自分を知るのにとても役に立ちます。
しかし、日記と聞くと宿題のような義務感を感じてしまう人もいるのではないでしょうか。
読書感想文や日記は、小学校の頃から宿題として「やらされるもの」というイメージが強く残ります。
ですが、誰にも見せる必要のない、自分のために書く日記には、自分を知り、客観的にとらえなおすことで自己肯定感を上げる効果があるといいます。
記録をつけること自体に、ストレスを軽減する効果があるという実験もあります。
日記を書くことの楽しさを教えてくれるおすすめの本があります。
5年日記、10年日記は、書くほどに自分の年輪が積み重なる面白さがあります。
行動の記録を続ける
「どうしても日記を書くことが苦手」
「そんな時間はない」
という人は、単純に自分の行動を記録することで多くの気づきを得ることができます。
1日をどのように過ごしているか、行動を細かく記録する
15分ごと
1時間ごと
など、自分でできる時間単位で行動を簡単に書いてみましょう。
1週間分振り返ると気付くことがあるのではないでしょうか。
夜、スマホをずっと見ている時間が長いな
運動する時間が少ないな
けっこう睡眠はとれていると思ってたけど6時間しか寝ていないんだな
など、自分の健康面や行動面から自分を知るためには行動を記録することが有益です。
また、家計簿や読書記録など、自分の生活に密着している普段から行っている行動の記録を付けるのもおすすめです。
スマホのメモ機能、アプリ、ノートにアナログで記録するのもいいですね。
おしゃべりをする
最後に、書くことに疲れたり、いやになってしまったりしたときは「おしゃべり」をすることをおすすめします。
とりとめのない会話をする
何気ない会話をすることは、リラックスして気分が明るくなりますよね。
仕事やなにか目的のある会話ではなく「無駄話」の中に、自分を知るきっかけが見つかるかもしれません。
何気ない会話にはリラックスして自己肯定感を上げる効果があります。
自分のことだけでなく、しゃべっている人の話に耳を傾けることは、時々予想もしないアイディアのきっかけになることがよくあります。
また、人に話しているうちに自分の考えがまとまることもありますよね。
一人で書く作業に煮詰まったら、人との会話を楽しむことがリラックス、セルフケアになります。
また、人からもらうフィードバックが役に立つこともあります。
考えすぎず、気楽なおしゃべりをする時間を楽しむことで視野がひろがります。
まとめ
セルフケアは、自分の体調や感情に気を配り、ケアをすることで心身のバランスを調整することです。
今、この瞬間に自分が何を感じていて、どんなケアを必要としているのかを知るには記録をつけることが役に立ちます。
ジャーナリングや日記、行動記録など、書く内容や方法は数多くあるので、自分が続けられる方法を見つけてみましょう。
自分を知る時間をつくることは、ストレスを減らし、本当に必要な行動に集中するなど副業を続ける上でメリットが多いといえます。