「部屋の中で仕事していて外出してないのに肌のコンディションが悪い」
「しみ、シワ、たるみが増えるスピードが早くなっている気がする」
それ、気のせいではないかもしれません。
副業や在宅ワークを頑張る40代以降の女性必見です!
わたしたちが常に浴びている「ブルーライト」による光老化が注目されています。
気づかない内に眉間のシワとシミやシワが増えていたら本当にショックですよね。
光老化のリスクを抑え、在宅ワークでのスキンケア対策を今から始めましょう。
ブルーライトが皮膚を老化させる?
Webライターの仕事をして納品まで集中してパソコン作業を3時間。
「やっと終わった・・・」
洗面所の鏡を見ると、すごい肌色をしている自分にショックを受けます。
なんだか、くすんでるような気がするし、ずっと画面とにらめっこしていて表情筋も使わないし、顔面の血行が悪くなっているのかな?
顔色のくすみには「光老化」が大きく関係しているようです。
気のせいでは済まされません。
パソコン作業がメインで、自宅ではノーメイク、日に当たらないし日焼け止めも塗ってない。
そんな人はいませんか?
家から一歩も出ない日でも、ブルーライトによる光老化を防ぐスキンケアや対策が必要です。
ブルーライトとは
ブルーライトとはなんでしょうか?
「ブルーライトカットの効果があるフィルムやメガネがあるから目に悪そう」
こんなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
ブルーライトは、太陽光に含まれる波長が380~500㎚(ナノメートル)の青い光のことをいいます。
太陽の自然光に含まれていますが、人工の光であるLED照明やパソコンやモニター画面、スマートフォンの画面を光らせるためにも利用されています。
人の目で青色として知覚できる可視光線で、波長が短く、強いエネルギーを持った光です。直線的な光の波長を持つため、目に対して角膜や水晶体を通過して目の奥にある網膜まで到達するといわれています。
下記の図のように、可視光線の中で最も紫外線に近い波長を持っています。
ブルーライトは左から2番目のBの範囲の波長です。
Gringer – 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4639774による
波長が短く、網膜まで達する強いエネルギーは、皮膚の真皮層まで直接届き、皮膚のハリを保つコラーゲン繊維などにダメージを与え、メラノサイトを刺激するためメラニン色素の沈着といわれています。その結果、シミ、しわ、たるみを引き起こすのではないかと考えられています。
また、肌の表面を酸化させる活性酸素を発生させることでエイジングを加速することも研究で明らかになりつつあります。
では、ブルーライトは完全に浴びない方がいい光なのでしょうか?
答えは「NO」です。
紫外線には皮膚でビタミンDを生成する機能があり、完全に遮断すると健康に悪影響があるように、ブルーライトはヒトの体内時計(サーカディアンリズム)を正常に保つために重要な役割があります。
また、ブルーライトに関してはまだまだ研究が十分ではなく、分からないことも多いのが現状です。刺激が強い光であることは分かっていますが、情報の正確性には慎重になることが求められます。
ブルーライトが皮膚を老化させる
ブルーライトによる「光老化」で皮膚にダメージを与える説について調べたところ、大手化粧品メーカーが研究をすすめていることが分かりました。
株式会社資生堂* | ・太陽光強度のブルーライトが肌に悪影響を与えることを確認しました。肌に酸化ストレスを与え、皮膚中の肌トラブルの原因となる成分(過酸化脂質)を増加させます。 ・ブルーライトをカットすることで、皮膚を 酸化ストレスから守ることができると考えられます。 |
エスティ―ローダー**(ELGC株式会社) | ・ ブルーライトの照射は細胞の活性酸素(ROS)などのフリーラジカル産生を亢進し、DNA損傷 を増加することを明らかにしました。 ・ また、炎症性メディエーターの産生が増加することから、皮膚細胞本来の夜間リズムから外れ、 細胞がダメージを受けることを示しました。 ・さらに、皮膚細胞はオプシンと呼ばれる光感受性タンパク質を介して直接光を感知し、夜間に時計 遺伝子 は発現を低下すると、それに応じて細胞自身のサーカディアン リズム(概日リズム) を調節することを初めて明らかにしました |
**エスティ ローダー、夜間のブルーライトが 皮膚細胞本来のサーカディアン リズムに与える影響を解明
今回調べた中で、研究結果によって確認されている肌へのダメージは主に2つです。
1.ブルーライトが肌に活性酸素を生み出すことで酸化ストレスを与えること
2.皮膚細胞が直接光を感知してサーカディアンリズムを調整していること
1.ブルーライトが肌に活性酸素を生み出すことで酸化ストレスを与えること
研究により、ブルーライトは活性酸素を増やすことで細胞に酸化ストレスを与え、悪影響を及ぼすことが分かりました。
活性酸素は、細胞をサビさせる老化の原因となる物質です。
呼吸をすることで体内では必ず発生している身近な物質ですが、除去する機能が落ちて活性酸素が増える事で細胞やDNAの修復作業が遅れてしまいます。
その結果、細胞の老化やがんの発生リスクが高まることで知られています。
ただし、株式会社資生堂のニュースリリースによる研究結果は、「太陽光強度」のブルーライトによる実験結果です。
デジタル機器のブルーライトの強度は太陽光の数百分の1と太陽の光に比べると圧倒的に微量です。今回の結果からは、パソコン作業やスマートフォンから浴びるブルーライトの影響は不明です。
ですが、パソコンを仕事道具とする副業をやるわたしたちは何時間もモニターの前に座っていますよね。
デジタル機器だけではありません。
LED照明が一般的になっている現代においては、「常に」ブルーライトにさらされているといっても過言ではありません。
微量のブルーライトだから影響がないとは言い切れませんよね。
マウスを使った研究では、ブルーライトが紫外線同様に皮膚の老化を起こすことを示す研究論文も存在します。
Free Radic Biol Med. 2017 Mar 15;108:300-310.
doi: 10.1016/j.freeradbiomed.2017.03.010. [Epub ahead of print]
Blue light-induced oxidative stress in live skin.
Nakashima Y1, Ohta S1, Wolf AM2.
筆者の体感としては、長時間作業したあとの顔色は「悪い!」です。
血流が滞ったり、疲労によるものかもしれませんが、ブルーライトによって肌の酸化が進むのが微量でもエイジングを進めるのであれば絶対に阻止したいところです。
2.皮膚細胞が直接光を感知してサーカディアンリズムを調整していること
エスティローダーの研究によると、皮膚の細胞はブルーライトに敏感であるということです。
実験では、LED電球を用いており、LED照明レベルのブルーライトを浴び続けることでサーカディアンリズムが崩れて細胞の修復に悪影響があることが分かりました。
そして、細胞へのダメージは長時間続くという結果が出たようです。
夜間の細胞修復サイクルを阻害することで、肌の老化が早まってしまいます。
ブルーライトが直接的に肌にダメージを及ぼすだけでなく、ブルーライトによる体内サイクルが乱れることによって肌の修復機能に悪影響があるとは恐ろしいですね。
ブルーライトの肌への影響をまとめると、2つの作用によってブルーライトが肌の老化を進めることが明らかになりました。
1.強いブルーライトは、直接肌へのダメージとなる。
2.ヒトの皮膚はLED照明のブルーライトにも敏感に反応してサーカディアンリズムに影響を受ける。サーカディアンリズムが乱れることで肌の細胞修復サイクルが乱れる。
目にも悪いブルーライト??
「ブルーライトが目に悪い」
という説は、すでに一般的な認識として広く知られています。
一方で、ブルーライトを発しているスマホやパソコンの見すぎで目の網膜を痛める、という話は科学的根拠がないかもしれないという説があります。
2021年4月に日本眼科学会をはじめとする6団体が「小児のブルーライトカット眼鏡装用に対する慎重意見」という声明を出したことによって、ブルーライトカット眼鏡の意義が問われています。
成長段階にある子供にとっては、日中に浴びるブルーライト眼鏡によってカットすることによる健康効果よりも成長を阻害する悪影響の方が大きいのではないか、と懸念する内容となっています。
また、画面を長時間見ると眼精疲労が起きるのは、ブルーライトの見すぎではなく、長時間まばたきが減ることで起こるのではないかという見解が示されました。アメリカの研究によると、ブルーライトカット眼鏡に眼精疲労を防ぐ効果がない、という結果が示されてネット上で話題になりました。
一方で、就寝前のブルーライトによる覚醒効果については否定するものではないといいます。夜間にパソコンやスマホで作業するときは、覚醒効果を抑えるためにブルーライトをカットすることが必要だと理解しました。
このように、多くの人が「ブルーライトは目に悪い」という認識をもっている現代においてもその影響は正確にはわかっていないことがたくさんあります。
筆者は、ブルーライトカット眼鏡をつけることが多いですが目の疲れが軽減されると感じています。それは、ブルーライトカットの効果なのか、単純に目に入る光が抑えられてるように感じたプラシーボ効果なのかは分かりませんが続けていこうと思います。
ここまで、ブルーライトの肌と目に与える影響について調べてきましたが、研究が進められている段階であることが分かりました。情報の正確性については、慎重になる必要があると感じています。
ブルーライトによる光老化を防ぐエイジングケア
ブルーライトによる「光老化」は、まだ科学的に十分に証明されていないといえるでしょう。化粧品メーカーなどによる研究が進められている段階です。
ですが、光老化について研究が進められているということは、ブルーライトによる悪影響がある可能性が高いということではないでしょうか。
紫外線による老化や皮膚がんを予防する日焼け止めは小児にも用いることが当たり前になりつつある現在、大人も一層肌を守る対策は続けていきたいですね。
スキンケア
まず始めに行いたいのは、スキンケアです。
ブルーライトによる肌の老化リスクを抑えるために、UVケア同様にブルーライトから肌を守るための下地やクリームを塗りましょう。
UVA波やUVB波は、それぞれ異なる波長を持つように、ブルーライトも異なる波長を持つため、SPFやPAの指標だけではブルーライトカットができるか分かりません。
ブルーライトカット効果のある日焼け止めやクリームは今後ますます開発が進められているでしょう。
ブルーライトカット効果をあげてる下地や日焼け止めについてもその正確性が不明なものが多いのが実情です。
第三者機関による実験結果がHP上で確認できたものを下記で紹介していますが、日々更新される情報に敏感でいたいですね。
パソコンの輝度を調整する
副業どころか、本業から1日中、寝る前のスマホまで顔の前でデジタル機器が光っている人は筆者だけではないでしょう。
「スマホ焼け」という言葉が広まりつつあるほど、実感としてブルーライト焼けを感じている人が多いのではないでしょうか。
LED照明からも、太陽光からもブルーライトは照射されているのでまずはブルーライトカットのスキンケアが最重要ですが、デジタル機器のブルーライトは調整ができます。
今すぐに実行できる対策として、デジタル機器のブルーライト輝度を調整しましょう。
パソコンやモニター
ディスプレイの明るさを調整する設定を開き、「青色」の%(パーセンテージ)を下げます。下げすぎると画面が見にくくなるかもしれないので、自分の許容範囲で調整しましょう。
だんだん、オレンジ色の画面にも慣れてくるでしょう。
スマホ
多くのスマートフォンには「夜間モード」があります。
ブルーライトを減らしたオレンジっぽい色の画面に調整できるモードがあります。
常に夜間モードにすることで、目に入るブルーライトの量を減らすことができます。
写真などの色味が違って見えるので、使い分けしてもよいでしょう。
夜間だけでも「夜間モード」でスマホを使うことで肌への負担は減ります。
電子機器からのブルーライトの発生は微量だと言われています。
でも、毎日浴びていることを考えると、対策してもいいのではと考えます。
食事
ブルーライトによる肌への悪影響は、主に活性酸素による「サビ」であることが示唆されています。
ブルーライトを浴びる量を完全にゼロにすることはできません。
顔だけでなく、全身の皮膚細胞がブルーライトに反応します。
太陽光やLED照明から24時間皮膚を守ることは現実的ではありませんし、逆に健康を害する恐れがあります。
活性酸素の害については、抗酸化作用がある食品で内側からケアすることで除去することができます。
抗酸化作用が高いことで有名な成分は次の通りです。
- ビタミンC
- ビタミンE
- コエンザイムQ10
- リコピン
- ルテイン
- アスタキサンチン
フィトケミカルと呼ばれる植物から摂取できる成分には高い抗酸化作用が期待できます。
上記に挙げたリコピンやルテイン、アスタキサンチンはフィトケミカルの一種です。
緑黄色野菜に多く含まれるので、野菜を積極的に摂ることでブルーライトのダメージをケアできます。
睡眠
ブルーライトによって、サーカディアンリズム(体内時計)が狂うことは分かっています。
また、前出のエスティローダーの研究では皮膚が直接ブルーライトを敏感に感知していることも明らかになりました。
酸化によるダメージではなく、睡眠の質が落ちることによる老化リスクがあります。
睡眠は肌を正常に保つためにも必要です。寝ている間に身体の細胞は修復されるため、エイジングケアに睡眠の質を高めることはとても重要です。
睡眠不足や、体内時計の狂いは、精神状態にも影響を及ぼし、ストレスに弱くなってしまいます。
少なくとも寝る1時間前にはデジタル機器の使用をやめると質の高い睡眠がとれるといいます。
質の高い睡眠は、美肌作りに欠かせないだけでなく、脳を休めて生産性を高める上でとても重要です。副業を継続して結果を出すためにも、美肌をキープするためにも睡眠時間をしっかり確保したいですね。
そして、ブルーライトは、健康作りに欠かせない一面もあることを忘れてはいけません。
朝日を浴びることで体内リズムを整えることで、1日を元気に過ごせます。
体内リズムを整える重要な役割をブルーライトは果たしています。
おすすめの日焼け止めと下地
ブルーライトをカットする効果を明記しているスキンケア商品は、現在のところあまり多くない印象を受けました。
UV-A波に近い波長を持つブルーライトですが、日焼け止めでブルーライトをカットできるかどうかは不明です。
ポイントは、「ブルーライトをカット」しているもの
曖昧な表現をしている化粧品に注意しましょう。
ブルーライトをカットする効果があると言われている成分には次のようなものがあります。
酸化セリウム
キサントフィル
第三者機関による計測でブルーライトをカットできることを確かめている化粧品を選ぶことで、効果がある日焼け止めや下地を使っていきたいですね。
具体的な日焼け止め
ブルーライトカットの%表示がある日焼け止めを2つ紹介します。
ナチュラグラッセ UVプロテクションベースN
紫外線・ブルーライト・近赤外線の3つの光ダメージから肌を守るUV下地。
肌にダメージを与える『紫外線』『ブルーライト』『近赤外線』から肌を守りながら、スキンケア感覚でうるおって乾燥を防ぎ、自然なトーンアップを叶える日焼け止め。紫外線吸収剤フリー。**
ブルーライトや紫外線だけでなく、肌の深層にダメージを与える近赤外線からも肌を守ってくれる石鹼で落とせるタイプの優しい日焼け止め下地です。
在宅ワークで、1日中パソコン作業をするときに塗りたい下地です。トーンアップや自然なカバー力で優しく肌を守ることができます。
※ブルーライトカット97.2%*
※SPF50+ PA+++
※近赤外線カット92.9%*
(*第三者機関実施試験結果より)
**ナチュラグラッセ UVプロテクションベースN | ネイチャーズウェイ公式 オンラインショップ (naturesway.jp)より
気になるブルーライトカット率は97.2%と高い数字でSPFも50+と十分です。
オールライトサンスクリーンクリーム SPF18 PA+ 40g
紫外線吸収剤・酸化チタン・酸化亜鉛不使用。天然美容ミネラル「セリウム」で作ったノンケミカルのUVクリームです。
日焼け止め特有のきしみ感はなく、乳液のようになめらかな使い心地です。ほんのり白いベールをかけたように肌をワントーン明るく見せてくれるので、化粧下地としてもおすすめです。石けんや、やさしいクレンジングで落とせます。***
ノンケミカルのUVクリームで肌に優しく、在宅ワークに最適なクリームです。
SPF18 PA+と紫外線対策としては心もとないですが、紫外線散乱剤として酸化セリウムが配合されていてブルーライトをしっかりカットしてくれます。
ブルーライトカット率94.2%*1。
*1原料メーカー調べ。カット率:製品をガラス片に厚み20μm塗布し、分光光度計でブルーライト(波長380-500nm)の透過率(%)を測定し、100から引いた数値。透過率が最も高い500nmでのカット率を掲載。***
***オールライトサンスクリーンクリーム SPF18 PA+ 40g | 国産オーガニックコスメ:AMRITARA(アムリターラ)より
メーカー調べでブルーライトカット率が94.2%あることを公表しているため、安心して使えます。
外に出ない日も、このクリームを塗って過ごせば「スマホ焼け」やパソコン作業の蓄積する肌へのダメージを予防できます。
日焼け止めの記事(内部リンク)
まとめ
ブルーライトは、ヒトの目に見える可視光線の中で最も波長の短い強いエネルギーを持つ光です。太陽光をはじめ、パソコンやモニター画面、スマートフォン、LED照明から24時間浴びています。
近年、紫外線だけでなくブルーライトが「光老化」を促進することが少しずつ明らかになっています。
デジタル機器からのブルーライトは太陽光に比べるとごく微量ですが、1日の大半、ブルーライトを浴び続けるわたしたちは、光老化を防ぐ対策がマストです。
副業を気持ちよく行いながら、美肌をいつまでもキープしていきたいですよね。
スキンケアをはじめ、食事や睡眠時間などを意識することでエイジングケアをしていきましょう。