アスパラギン酸はアミノ酸の一種です。
「アスパラ」ギン酸という名前の通り、アスパラガスの根っこに多く含まれています。
アミノ酸の「アスパラギン」と「アスパラギン酸」は構造が似ていますが、違う物質です。
アスパラギン酸は、デトックスに効果があり、疲労回復や美肌作りに効果的なアミノ酸です。
副業を頑張っている人は、働いている時間が長くなって疲れがとれなくなりがちです。
アミノ酸をバランスよく生活に取り入れて、副業を継続できる体づくりをはじめましょう。
アスパラギン酸はデトックスに効果があるアミノ酸
アスパラギン酸には、利尿作用があり、有害なアンモニアを体外へ排出し、中枢神経系を保護します。
またカリウムやマグネシウムを細胞内に運び、疲労物質である乳酸をエネルギーに変える手助けをするため、疲労回復にも効果があります。
また、うま味を持つアミノ酸として、様々な食品に含まれています。
アスパラギン酸とは
アスパラギン酸は、人間の体を構成するタンパク質の原料である20種類のアミノ酸のうちのひとつで、アスパラガスに多く含まれる栄養素です。
栄養素を体に運ぶ、デトックス作用で疲労回復、アンモニアを対外へ排出、うま味調味料としての役割もあり、とても有益なアミノ酸といえます。
アスパラギン酸が運ぶ栄養素は、カリウムやマグネシウムといったミネラルで、細胞ひとつひとつに運びます。
毒性のあるアンモニアを体の外へ出すことで身体の中が正常に保たれます。
アンモニアが体内に留まると、疲れやすくなったり、やる気が低下したりします。
脳の細胞にも疲労物質が溜まることで、脳機能が低下します。
神経伝達物質とは、脳内や神経で体に働きかける物質です。興奮系の神経伝達物質であるアスパラギン酸は、栄養ドリンクに入っていることもあります。中枢神経を保護する働きもあります。
アスパラギン酸とアスパラギンは別の物質
アスパラギン酸が発見されたのは1806年。アミノ酸のアスパラギンから加水分解したものから見つかりました。
名前がよく似ているアスパラギンとアスパラギン酸ですが、2つのアミノ酸は別の成分です。
アスパラギンは、クエン酸回路に働きかけるのは同じですが、体を作るグリコーゲンの生成を助けたり、尿を合成してアンモニアを体外に排出するのはアスパラギンです。
一方、アスパラギン酸は疲労回復効果と同時に、ミネラルなどの栄養を細胞に運ぶ働きがあります。
働く場所は似ているアスパラギン酸とアスパラギンですが、別の物質として合成されたり、分解されたりしてうまく連携して働いています。
うま味調味料としてのアスパラギン酸
アスパラギン酸は、人間の味覚に「うま味」と感じられるアミノ酸です。
うま味成分として有名なグルタミン酸にならぶ酸味を含むうま味を持つのがアスパラギン酸です。
醤油や味噌のうま味にはアスパラギン酸が豊富に含まれているといいます。
日本人が慣れ親しんだ味の基礎を支えているアミノ酸ともいえるでしょう。
食品添加物としても、様々な食品に配合されて有益なアミノ酸として活用されています。
アスパラガスのうま味や昆布のうま味もアスパラギン酸です。
また、甘味料アスパルテームの材料として利用されています。
アスパルテームは、フェニルアラニンとアスパラギン酸の化合物で、砂糖の200倍の甘さがあります。
カロリーは砂糖に比べてとても少なく、お菓子によく使われています。
ガムや清涼飲料水に含まれています。水に溶けにくく、神経伝達物質でもあります。
アスパラギン酸は、大豆などの豆類、アスパラガスの他、牛肉に多く含まれています。
アスパラギン酸で体を整えよう
アスパラギン酸の主な働き
アスパラギン酸の体内での働きには次のようなものがあります。
- 疲労回復効果
- 栄養素を運ぶ働き
- アンモニア解毒でデトックス効果
- スキンケア効果
副業をする人にとって有益な働きをするアスパラギン酸を知り、上手に取り入れてみましょう。
疲労回復効果
副業をしている人が注目すべきは、アスパラギン酸が「疲労回復」に役に立つ点でしょう。
デスクワークで長時間同じ姿勢をとることでも筋肉は疲労し、脳を使って頭を働かせるのでエネルギーをたくさん消耗しますよね。
「疲れたな」と感じる時は、疲労の原因になるアンモニアが体内に増えています。エネルギーを消費するとアンモニアが発生するためです。
人の体で有毒なアンモニアを解毒する作用がアスパラギン酸にはありますので、筋肉の疲労を軽減でき、疲労感が少なくなる効果を期待できます。
アスパラギン酸の疲労回復効果については様々な実証実験が行われており、効果が認められているようです。健康食品にも多く含まれていることから疲労回復の効果は十分期待できるでしょう。
本業の後に、副業をしている人、家事をやった後に副業をする人は人よりも体力を必要とします。疲労回復にアスパラギン酸や他のアミノ酸を上手に取り入れて、精力的に作業をこなせる身体を目指しましょう。
また、疲労回復の仕組みには、「クエン酸回路」が大きく関係しています。
疲労のもととなる乳酸が筋肉にたまっているときは、乳酸の分解を促進して疲労物質を排出することをサポートします。
クエン酸回路は、糖質の代謝をしてエネルギーを作りだす身体にとってとても大事な機能です。
乳酸が貯まると、筋肉疲労、身体の冷え、頭痛の原因になってしまいます。
副業をやるときは健康な身体は欠かせませんね。やる気もなくなってしまいます。
クエン酸回路を効率的に回すのにアスパラギン酸を摂るとよいでしょう。
ミネラルを細胞に取り込みやすくし、回路が順調に回ることで疲労物質の乳酸を分解してエネルギーに変えることができます。
クエン酸回路がうまく働いていない時に炭水化物を食べてもうまくエネルギーに変換できません。アスパラギン酸を中心にしたアミノ酸と同時に、ビタミンミネラルを一緒に摂りましょう。
グリコーゲンの生成を促す働きもあります。グリコーゲンは筋肉や肝臓に貯蔵し、必要になったときにエネルギーであるグルコースを作る材料となります。グリコーゲンが常に筋肉や肝臓に蓄えられている状態は、スタミナアップに繋がります。
栄養素を運ぶ働き
アスパラギン酸は、身体中の細胞にカリウムやマグネシウムなどのミネラルを届けることで体液の調整をする働きがあります。
70%が水分でできている人間の体調は、水分バランスが程よく保たれていることで健康を維持できます。
アスパラギン酸がカリウムやマグネシウムなど不足すると困る重要なミネラルを細胞に届けることで細胞の水分バランスを正常に保つ役割を果たしています。
疲れたり、ストレスを感じたりすると、体内のミネラルビタミンは大量に消費されてしまいます。
なので、定期的にビタミンミネラルを補給すると同時にアスパラギン酸をはじめとしたアミノ酸をバランスよく補給することで身体を健康に保つことができ、長時間の作業など副業を行うときに大変サポーティブです。
また、上記のクエン酸回路の働きを活発にすることで、代謝がよくなり、より身体の水分バランスがよくなります。
また、日本人の食事で特に不足しやすいと言われている栄養素は次の3つです。
- カルシウム
- ビタミン
- 食物繊維
カルシウムは精神を安定させる効果があります。
ビタミンは、体内で他の栄養素がスムーズに働くようにする役割があります
例えば、タンパク質を分解してアミノ酸にするのにビタミンが必要です。
特にビタミンB群が副業する人には必要です。
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンB6
- ビタミンB12
- ビオチン
- 葉酸
- ナイアシン
- パントテン酸
タンパク質や糖質がエネルギーに変わるときに体での働きをサポートするのがビタミンB群です。
また、ビタミンCも欠かすことはできません。
免疫力アップ、風邪や感染症を予防します。
ストレスへの抵抗も強くなるといわれています。
体が資本の副業のために積極的に摂りたいビタミンです。
アミノ酸が体の細胞を作るときにも必ずビタミンの助けが必要です。
全ての種類のビタミンをバランスよく摂取することでよく働いてくれます。
アンモニア解毒でデトックス効果
アスパラギン酸には、有害なアンモニアを体外へ排出する働きがあります。
アスパラギン酸は、尿の合成を早め、アンモニアを排出する働きを促進します。
その結果、肝臓の負担を減らして、身体が軽く感じられるでしょう。
アスパラガスの根を利尿剤として使用している国もあるといいます。
アンモニアの有毒性について
アンモニアが体内に増えてくると、神経伝達物質の働きが鈍くなり、脳の機能に障害が出てしまいます。
また、細胞の中にアンモニアが発生するために細胞にいるミトコンドリアの働きを阻害します。
ミトコンドリアの働きが低下することで、エネルギーを作る機能が低下し、代謝が悪くなって細胞が老化します。
代謝が行われないために疲労物質が蓄積し、疲労感がとれなくなり、免疫力が低下します。
肝臓は、身体に有害なものを代謝させるデトックス作用を担う大切な臓器です。
タンパク質を摂取して分解するのは肝臓ですが、その時にアンモニアが発生します。
栄養を代謝する肝臓と同時に毒物も代謝するため、タンパク質のとりすぎも有害になりますが、アスパラギン酸は肝臓の負担を軽減します。
サプリメントなどで、アスパラギン酸をとるとタンパク質の分解をせずに身体に吸収されるのでサプリメントは有効と言えます。
美肌効果
アスパラギン酸は、身体の代謝を促進する効果があるため、肌のターンオーバーを促す作用も期待でき、あたらしい細胞に入れ替わると同時に保湿する効果もあるので、美肌になります。
アスパラギン酸は、角質の水分バランスを整え、みずみずしい細胞になるため、スキンケア用品に配合されています。
肌荒れ防止にもなります。
TCA回路(クエン酸回路)
アスパラギン酸が深く関わるクエン酸回路について理解を深めましょう。
TCA回路がエネルギーを作る
筋肉や肝臓に蓄えられているグリコーゲンをブドウ糖(グルコース)に変えて、エネルギー源を作り出す働きをTCA回路(クエン酸回路)といいます。
わたしたちの体は筋肉の中で動くエネルギーを作り出すことで動いています。その主なエネルギー源は「グリコーゲン」という物質です。
グリコーゲン=燃料 とイメージしてください。
身体の細胞内にあるミトコンドリアの内で行われる代謝経路のことをクエン酸回路といいます。
クッキーやチョコレートもおいしくて気分がリフレッシュしますが、柑橘系のフルーツは栄養素も豊富で長い目でみると栄養補給や仕事の成果が出やすくなるかもしれませんね。
また、同時にビタミンB群を補給することもクエン酸回路を活性化するのに欠かせません。
炭水化物やタンパク質、脂肪などの食物からエネルギーを作り出すためにはビタミンのサポートが必要だからです。
特に、ビタミンB1がないとエネルギーが作りだせない、ともいえます。
エネルギーを生み出すシステムであるTCA回路では、ビタミンB1が不足するとちゃんと動かないポイントがあります。
ビタミンB1が足りないと、ブドウ糖が不完全燃焼して、疲労物質である乳酸が筋肉の中にたまりやすくなってしまいます。これが疲労を感じるもとになっています。
クエン酸回路という名前が付いているようにクエン酸を補給することで活性化して、乳酸をエネルギーの材料に変換する働きをします。
クエン酸は酸っぱい味がしますよね。クエン酸の入った飲み物や梅干しなどを
副業やパソコンの作業に疲れたら、みかんやグレープフルーツなどの柑橘系のおやつはいかがですか。クエン酸が筋肉をほぐし、疲れを癒してくれるとともに果糖が脳を活性化してくれます。
アスパラギン酸が含まれる食品
アスパラギン酸は、名前のようにアスパラガスに多く含まれています。
その他にも豆類や牛肉に含まれています。
主なアスパラギン酸が含まれる食品と100gあたりの含有量は次の通りです。
食品100gあたりのアスパラギン酸(mg)
アスパラガス 430mg
大豆 890mg
高野豆腐 6,400mg
豚肉(ロース) 1,800mg
牛肉(リブロース) 870mg
牛乳 250mg
この他にも魚介類や植物性のタンパク質にも含まれています。
アスパラギン酸は、体内で他の物質から合成することができる非必須アミノ酸ですが、加齢とともに不足しがちな栄養なので、食事やサプリメントから積極的に補うといいでしょう。
また、アスパラギン酸は、熱に弱いので加熱しないで食べられる食事がおすすめです。
多く含まれる高野豆腐やアスパラガスなどは生で食べるのが難しいですよね。
アスパラギン酸単体を効率よく摂取して、効果を期待したい時にはサプリメントを上手に取り入れてみましょう。
ミネラルを運ぶ役割があるアスパラギン酸は、ビタミンミネラルと一緒に摂取すると効果的です。ビタミンミネラルも一緒に摂りましょう。
不足すると身体がエネルギー不足で脳の機能が低下する?!
アスパラギン酸には、摂取限度量が定められていません。摂りすぎによる、害は今のところないとされています。
ただ、サプリメントで摂取するときは大量に取れるから、目安量を守るようにしましょう。
一方、アスパラギン酸が身体に不足してしまうと大変です。
エネルギーを作り出す回路に重要な役割を果たすアミノ酸であるため、不足してしまうと身体がエネルギー不足になってしまい、疲れやすくなります。体力が落ちてしまうのは困りますね。
その上、身体に有害なアンモニアが発生していても排出する機能が弱まるので体内のアンモニア濃度が濃くなり、神経伝達物質を阻害したり、脳の機能が低下してしまうリスクがあります。
アスパラギン酸は、タンパク質をはじめとした食物の代謝に欠かせない成分であるため、摂取するとすぐに体内で利用されていくため過剰摂取にはならないとされています。
運動やデスクワークなど長時間エネルギーを必要とする時にはスタミナアップや疲労予防のためにアスパラギン酸を意識してとるとよいでしょう。
不足しないように気を付けたいですね。
まとめ
アスパラギン酸は、タンパク質を構成するアミノ酸の一種で体内で合成可能な非必須アミノ酸です。
疲労回復に効果があり、アンモニアを体外に排出する作用をサポートするために長時間の副業を行う人には欠かせない栄養素です。
また、美肌にも効果があり嬉しいですよね。
サプリメントで効率よく摂取するのがおすすめです。
栄養をちゃんと摂って、副業を継続していきましょう。