「パソコン作業で目を酷使している」
「若々しく年をとっていきたい」
こんな人は積極的にシステインを摂りましょう。
アミノ酸の1つであるシステインは、高い抗酸化作用があり、美肌や老化防止に効果が期待できます。
効果的にアミノ酸を摂取することで、健康で体力あふれる毎日をすごして副業をやる時間を生き生きと過ごしませんか。
システインはシスチンとして体の役に立つアミノ酸
システインは、硫黄を含むアミノ酸で抗酸化作用や紫外線から皮膚を守る作用があります。
健康に役に立つシステインについて知って、有効に活用しましょう。
システイン(シスチン)とは
システインは、タンパク質を作る材料になるアミノ酸の1つで非必須アミノ酸と呼ばれる成分です。
非必須アミノ酸は、体内で他の成分を合成して生成することができるアミノ酸です。
システインは、必須アミノ酸であるメチオニンから生成され、システインが2個結び付くとシスチンという成分になります。
シスチンのイメージ
システイン S-S システイン
シスチンはケラチンというアミノ酸になり、髪や爪といったタンパク質に多く含まれています。
抗酸化作用が強く、シミの原因になるメラニンができるのを抑制するなどの作用からアンチエイジングや美肌に効果があるとされています。
また、有害な物質を解毒する作用、壊れた細胞を修復するときに大量に消費されるアミノ酸でもあります。
体内の細胞を若々しく健康に保つためにとても重要な働きをしているアミノ酸といえますね。
システインの歴史
システインは、シスチンから発見されました。
シスチンは膀胱結石を分析したものから発見されたためにギリシャ語の「膀胱(Kystis)」が由来です。シスチンは、タンパク質を構成するアミノ酸として初めて発見されたようです。それは1801年のことです。
その約100年後にシスチンからシステインが発見されて、システインが2分子結合したものがシスチンであると分かったのです。
現在は、システインがタンパク質を構成するアミノ酸としてリストアップされ、シスチンはその結合物という位置付けになっています。
グルタチオンという身体の中でデトックス作用について重要な働きをするアミノ酸の材料になることからも、システインは十分な量を継続して摂取すると健康の役に立ちます。
システインのおもな働き
システインやその結合物であるシスチンは、細胞を健康に保つために欠かせないアミノ酸といえます。
システインは美のアミノ酸
システインの主な働きには次のようなものがあります。
- 抗酸化作用
- 髪や爪の強化
- 美肌効果
抗酸化作用
システインは抗酸化作用があるのでアンチエイジングに効果的です。
活性酸素は、身体を酸化させて錆びさせることで細胞の老化をすすめることで知られています。激しい運動や、紫外線、喫煙などによって活性酸素は生まれます。
システインからできている物質であるシスチンは、活性酸素を体内で代謝して体外へ排出する作用があります。
また、運動をしたりして身体の細胞や内臓が傷つくようなことをすると、炎症が起こり、免疫力が低下がするけど、シスチンを摂取することで運動後の炎症や免疫力低下を抑制します。
髪や爪の強化
システインは人間の身体を構成するタンパク質20種類の一つですが、特にケラチンという名のついたタンパク質に多く含まれています。
ケラチンは、毛髪や爪、肌にあるタンパク質です。
不足すると爪が割れやすくなったり肌にトラブルが出たりしてしまいます。
ケラチンをしっかり身体で生成するためにはその材料となるシステインを補給する必要がありますね。髪の毛にコシが出たり、爪が強くなるといった効果が期待できます。
美肌効果
システインには、美肌効果があります。
皮膚の角質層のタンパク質を強化する効果があることに加えて、シミの元になるメラニンを作る働きを抑える働きがあるためです。
また、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーを促してメラニンが代謝して体外に排出されるのをサポートしています。シミが薄くなる効果はこの働きがあるからです。
シミは、身体の中でメラニンという黒い色素が発生して皮膚に沈着することで増えていきます。メラニンはチロシナーゼという酵素から作られています。紫外線を浴びる事や、皮膚の摩擦、ストレスなどでメラニンが作られやすくなるといいます。
身体を色素で守る働きであるため、健康を害することではありませんが、きれいな肌を保ちたい場合は、紫外線を浴びないようにしたり、皮膚の新陳代謝を促したりしてメラニン生成の予防と排出の両方が必要です。
身体の防衛システムです。黒色色素で肌を紫外線から守ります。
システインは眼精疲労の回復にも使われるアミノ酸
副業を在宅で行っているほとんどの人はパソコン作業がメインになっているのではないでしょうか。
パソコン作業で目を酷使することで、システインが不足することがあります。
その影響は、目に多大なダメージを与えてしまうリスクがあります。
システインは、細胞が傷ついた時に修復する作業に利用される成分で、特に眼を酷使して傷ついた網膜をケアするために多く消費されています。
眼精疲労とは、パソコンやスマホなどの電子機器から発されているブルーライトを大量に浴びることで眼の細胞が傷つくことや、眼の使いすぎで眼の筋肉が疲れることが起こります。
システインの含まれる食品
システインは多くの食品に含まれているので日々の食事から摂取することができます。
多く含まれる食品は、肉類、魚類、卵、豆腐などのタンパク質の食品です。
野菜や果物にはあまり含まれていませんが、タンパク質が多く含まれるブロッコリーにはシステインが豊富です。
ただ、バランスのよい食事からシステインを意識して十分摂取することは難しいようです。
サプリメントで効率よく摂取することも一つの方法です。
シスチンは肉類、穀物にも含まれています。
過剰摂取と不足の影響は?
システインはアミノ酸で身体を作ったり、良い働きをしてくれるもので過剰摂取した場合、危険性はありませんが、糖尿病を悪化させるリスクがあることがわかっています。
血中にシステインが増えること血糖値を下げるインスリンというホルモンの分泌が抑制させることがあるからです。糖尿病がある人は、サプリメントでシステインを摂る前に医師に相談しましょう。
また、膀胱結石から発見された成分というだけあり、システインを過剰摂取した場合には結成になるリスクがあります。余分に摂取したシステインを排出しようとしますが、結石になって体内に留まることがあります。
不足しないようにバランスよく摂取することで身体をきれいに保ち、眼の健康を維持できますが、過剰摂取には気を付けたいですね。
システインの一日の摂取目安は、厳密に決まっていませんが、WHOのシスチン摂取推奨量はシステインの材料であるアミノ酸のメチオニンと合わせて体重1㎏あたり15mgです。
体重50㎏の成人の場合、750mgと1gに満たない量です。
まとめ
アミノ酸の1種であるシステインは、メチオニンというアミノ酸から生成される体内で作れる非必須アミノ酸です。
2つのシステインが結び付くことでシスチンという物質になります。また、髪の毛や爪などのタンパク質であるケラチンの材料になります。
様々な形に姿を変えて、抗酸化作用や発揮したり、爪を丈夫にしたり美肌効果も期待できる人体に欠かせないアミノ酸です。
また、副業をやる上で大切な眼精疲労にも効果があります。
過剰摂取は、インスリンの分泌に影響を与えたり、結石の原因になるため避けたいですが、日々の食事から十分に摂取したい栄養素です。
健康的に副業を続けていきましょう。