「健康のために、運動を習慣にしたい」
こんなことを誰でも1度は考えたことがあるのではないでしょうか。
運動するモチベーションをあげてくれる最高の1冊を紹介します。
筆者はこの本を読んで、週3回のランニングを続けています。
文化部出身で、運動が大嫌いな筆者ですが、この本を読むたびに「走りたい」と思わせられます。
「運動脳」というタイトルの通り、運動すると脳に良く、仕事の効率が良くなったり、気分が良くなり、健康的に毎日を過ごせるようにということがよくわかる1冊です。
本の概要
本の内容はとてもシンプルです。
ウォーキングよりもランニングをしよう。
夜よりも朝がいい。
週3回、40分以上の運動時間を確保しよう。
このくらい本書の主張は一貫してシンプルです。
「脳の能力を最大限に利用し、脳の老化を防ぐために走ろう」
本の著者アンデシュ・ハンセン氏は精神科医
本書の著者アンデシュ・ハンセン氏はスウェーデンのストックホルム出身の精神科医です。
医学研究や医薬品に関する記事を執筆するライターでもあり、テレビやラジオでの発信や講演会など精力的に活動しています。もちろん、著者はランニングに週5日45分取り組み、テニスやサッカーもしているといいます。
体力おばけ、ですね。
本書のまえがきでは、精神科医として心の状態や幸福感への運動の影響に興味があった著者が2年の歳月をかけて本書を執筆したことが語られています。
著者は、医師であり研究論文を読んで書いている医学的に証明されたエビデンスを元に本書を執筆しているため情報に説得力があります。
そして、ライターやコメンテーターなどの発信者としても活躍している著者の書く内容は「万人が理解できることを目指した」(P4)と書いてあるようにとても分かりやすく、医学の知識がなくてもワクワクして読めて運動が大嫌いな筆者のような人間に運動をしたいという気持ちにさせる魔力を持った本になっています。
本書の内容
本書の内容はとてもシンプルで分かりやすく書かれています。
- ストレスから解放される
- 集中力がアップする
- うつな気分がなくなる
- モチベーションがわく
- 記憶力を極限まで高める
- アイディアがひらめく
- 学力がアップする
- 認知症予防どころか脳が若返る
この中に、あなたが「こうなったらいいな」と感じる効果はありますか?
脳に良い効果が、たった1つのことで全て得られる方法があるというのです。
それは「運動」です。
今回紹介している「運動脳」という本のタイトル通りですね。
筋トレより有酸素運動で心拍数を上昇させることで脳が刺激されて効果的だといいます。
週3回以上、40分以上のランニングがベストだと繰り返し伝えられます。
ちなみに、筋トレならぬ「脳トレ」というゲームや計算をやるアプリや本がありますが、脳機能の向上は期待できないようです……!
「脳を運ぶ身体」を鍛えることで、気分から学力まで向上することが様々な研究論文で明らかにされています。
こんな人におすすめ
この本の内容を実践してほしい人、といえば「誰でも」という答えになります。
その中でも、本書を手元において度々読み返して運動を習慣にすることを強くおすすめしたいのは、次のような人です。
- 副業をがんばる人
- 在宅ワーカー
- デスクワーカー
- 気分が落ち込みやすい人
- モチベーションが上がらない人
座りっぱなしになりがちな人は、本書を購入して手にとれる場所に置いておくとよいでしょう。
走るのが苦手でも散歩するだけでも、健康で幸せに生きていけるということが簡単な言葉で書いてあり、身体を動かす気にさせてくれるからです。
著者が精神科医だからでしょうか。
読者に、運動することのメリットや期待できる効果を分かりやすく説明してくれています。
ちょっと散歩しよう、という気になります。
「座り続ける」ことの健康への悪影響は、有名です。
座りっぱなしで筋肉を動かさずにいると、血流が滞り、脳卒中のリスクが高まり、慢性的な冷え性や肩こり・頭痛の原因になると言われています。
日本人は特に座っている時間が長く、寿命が3~5年ほど短くなっているといいます。
それでも、世界的には長寿の国なので運動したらさらに寿命が延びますね。
本書の中でも座りっぱなしの悪影響について語られており、
- 集中力がなくなる
- 不安やうつになりやすくなる
- 認知機能が低下して頭の回転が遅くなる
と、脳への悪影響も心配されています。
在宅での仕事が一般的になってきた現代、気づいたらパソコンの前に座りっぱなしだった!ということはないでしょうか。
そんな人にこそ、この本を読んで運動を習慣にするきっかけになったら嬉しいです。
読んだきっかけと効果
筆者は、Webライターをしており1日中イスに座りっぱなしの生活をしています。
「座りっぱなしの害」について嫌というほど実感しています。
血流が滞り、足がむくむ
いつでも身体が冷えている末端冷え性
じっとしていればいるほど、動きたくなくなってソファの上に一日中ゴロゴロしていることもありました。
「血の巡りが悪くて死にそう」
「意味もなくネガティブになる」
という実体験から、10年前から自分にできる運動をしぶしぶ続けてきました。
- 食後に散歩する
- ヨガをする
- ストレッチをする
というような簡単な運動です。
これだけでも冷え性や肩こりは改善されている感じはありました。
ただ、集中力が改善するような効果はありません。
Webライターは、とにかくデスクワークで脳を酷使する仕事です。
でも、数時間たつと集中力が切れてくるのがはっきりとわかります。
ポモドーロを導入してみたり、いろんな工夫をしたものの脳がもっと長く働いてくれたらいいのにと思っていたのです。
「自分の脳みそがもっと効率よく動いてくれないかな」と常々思っていたために本書の内容に興味を持ちました。
ランニングがいい、という結論をみて最初は実行する気は起きませんでした。
走ることが何よりも大嫌いだからです。
それでも、集中力がアップするしアイディアが湧きやすくなる、というメリットに食いつき、試しにやってみようという気になりました。
最初は、ウォーキングの合間に数分走ることから始めました。
数分です。
それからスロージョギングを少しずつ距離を伸ばしながら続けるようになりました。
日焼けが気になるお年頃なので、夜に続けていましたが走った直後に脳の働きが良くなる効果が最大になる、ということだったので朝早くに走ることにしました。
朝、ランニングを習慣にするまで休むときもあり1年くらいかかりました。
今は、40分のランニングが遅いペースですができるようになり、朝型の生活が定着して1年前よりも健康になった実感があります。
やる気が起きないときは、やらなかったのですが、この本を読むとメリットの豊富さに刺激されてモチベーションがあがりました。
単純な脳のようです。
走ることが大嫌いなのは変わらず、苦しさや大変さもよく分かるので「走りましょう!」と大きな声でおすすめはしません。
走ることを無理にすすめはしませんが、身体を動かすことの気持ちよさと頭のスッキリさを本書の良さとともに報告いたしました。
最後にひとつ、運動習慣を楽しく続けるコツとして一番参考になったことを記しておきます。
「走るときは、ランニングウェアに着替えること」です。
パパイヤ鈴木が「ダンスが上達するコツはダンス用の服装に着替えること」と言っている文章をみて学びました。
ランニング用のウェア、ランニング用のシューズを身に着けると、ただのジャージを着たときとは比べ物にならないくらい走るのが快適になります。
着替えてしまえば、出かける気にもなります。
まず、ランニング用の気に入った服装をそろえることから始めるのもおすすめです。
まとめ
本書は、運動を習慣にしよう、という気にさせてくれる良書です。
人間が健康的に人生をおくるために脳の健康は欠かせません。
主張はシンプルで、ランニングによる脳へのメリットが詳しく説明されています。
運動はどうしても苦手だという人は、散歩をすることから始めてみてはどうでしょうか。
運動を習慣にして、デスクワークの効率を高めいい気分で仕事ができるので副業を成功させたい人は手元においてほしい1冊です。