ストレス対策としてアミノ酸を活用すると、リラックスして副業に取り組めるかもしれません。
フェニルアラニンは、特にストレスをやわらげる効果があるといわれているアミノ酸です。
神経伝達物質として脳や神経の伝達をスムーズにすることで、記憶力アップの効果が期待できます。
緊張やプレッシャーに弱い人は、フェニルアラニンを含むアミノ酸を活用してストレスに強い心身を手に入れましょう。
フェニルアラニンはストレス対策の味方
フェニルアラニンとは
フェニルアラニンは必須アミノ酸といって食事から摂取する必要がある大切な栄養素です。
神経伝達物質として、脳や神経細胞の伝達をサポートしています。
また、タンパク質を構成するアミノ酸のひとつなので身体を作るのに必要です。
フェニルアラニンから生成される非必須アミノ酸はチロシンになります。
アミノ酸はタンパク質に含まれているため、肉類、魚介類、卵や乳製品を食べる事で摂取できます。
体内で生成できない成分なので毎日摂取する必要があります。
肝臓でフェニルアラニンはアミノ酸のチロシンを作るのに利用されて、興奮性の神経伝達物質であるカテコールアミンの前駆体になります。カテコールアミンはドーパミンやノルアドレナリンといった脳や精神を活性化してやる気をアップさせたり、血圧を上昇させる作用があります。また、記憶力を高めることでも知られています。
活力ある毎日の生活に欠かせないアミノ酸ですね。
必須アミノ酸は9種類あり、そのうちの一つがフェニルアラニンです。
身体の部品を作るのに欠かせない必須アミノ酸なのでサプリメントなども利用し確実に摂取したい栄養素です。
ダイエット甘味料の原料
フェニルアラニンは、食品添加物としても利用されています。有名なものは、人工甘味料のアスパルテームです。アミノ酸のフェニルアラニンやアスパラギン酸から生成されるアスパルテームは、ガムなどの菓子類からビタミン剤、清涼飲料水まで幅広く食品に甘味を加えるために添加されています。
フェニルアラニンとチロシンの違い
フェニルアラニンは、体内で欠かせないアミノ酸ですが、非必須アミノ酸であるチロシンに変換されることも大きな特徴です。
チロシンもフェニルアラニン同様に身体のタンパク質を構成するアミノ酸として重要な働きをしています。
他にも、脳内で分泌される神経伝達物質であるドーパミンに変換されて、神経を興奮させます。
ドーパミンは、気分が高揚する神経伝達物質です。
アルコールを飲んだときや、欲求が満たされたときに脳内で分泌されます。
そのため、フェニルアラニンをサプリメントなどで効率よく摂取することで集中力アップや記憶力アップ、やる気をだすといった副業にも役に立つ効果を期待できるのです。
フェニルアラニンを取ることで脳やからだにいいことがあるのは、様々なからだに重要な物質に変換されるからなのです。
やる気を出すことに加えて、抑うつ症状を改善することも知られています。
フェニルアラニンは強い体と心をつくる
フェニルアラニンの主な働き
フェニルアラニンの主な働きは次のようなものがあります。
記憶力アップ
「記憶力が衰えてきた気がする」
芸能人の名前や地名がとっさに出てこないことが増えてきていませんか?
フェニルアラニンは、脳内のドーパミン分泌に深い関係があるアミノ酸です。
興奮系の神経伝達物質であるドーパミンには、人間のやる気をアップさせたり、記憶力が高まる効果があります。
学習や、仕事の作業など脳の働きが重要な事をするときにはドーパミンが重要な働きをするのです。そのドーパミンの材料となるフェニルアラニンを意識して摂取することで
記憶力アップだけでなく、脳機能全体を高める効果があることも分かっています。脳を使うデスクワークがメインである副業の作業効率がアップするでしょう。
脳機能が向上すると、気分の落ち込みや無気力な症状を緩和して気分を高めると認知機能も改善し、うつ症状にも効果があります。
副業には脳のはたらきの活性化は欠かせませんね。
フェニルアラニンは、「ブレーンアミノ酸」と呼ばれるほど脳にいい影響を与えるアミノ酸のひとつなのです。
ブレーンアミノ酸について
ブレーンアミノ酸と呼ばれる脳に効果があるアミノ酸は5種類あります。
イソロイシン
アルギニン
フェニルアラニン
グルタミン酸
チロシン
ブレーンアミノ酸のおもな働きには次のようなものがあります。
- シナプスを強化する
- 樹状突起の修復をすることで記憶の定着をサポートする
- 頭の回転を早くする、α波を安定して出すことをサポートする
人間にとって脳は、大事な器官なので、悪い物質が簡単に侵入できないように厳重なセキュリティシステムが存在しています。
ブラッド・ブレーン・バリア(BBB)といいます。
BBBには、血液脳関門という脳に通る栄養や物質を制限する機能があります。
BBBを通り抜ける事ができる物質は限られていて、酸素とブドウ糖とブレーンアミノ酸のうち4種のみが脳に直接運ばれます。
ブレーンアミノ酸は、そのままの形で脳に効果的に働くため、作業効率を高めてくれるアミノ酸といえるでしょう。
ブレーンアミノ酸の働き
脳の情報伝達を助け、記憶物質が壊れたら補修して、記憶を長持ちさせる
脳で、アミノ酸がどのように作用するのかを理解するには、脳が記憶をどのように整理しているかを知ることが役に立ちます。
記憶について
記憶の種類
記憶には種類があり、大きく3つに分けることができます。
「スクワイアの記憶分類」モデル
感覚記憶
短期記憶(1次記憶)
長期記憶(2次記憶)
前提の仮定として、記憶をキープする「ボックス(箱)」のようなものがあるとイメージしてください。
感覚記憶は文字通り、五感でとらえた記憶です。視覚や聴覚、目や耳、鼻からはいってきた信号が認識されると「感覚記憶ボックス」に保管されます。
感覚記憶ボックスに入った記憶は、約一秒後には短期記憶ボックスに移動して、短期記憶になります。
短期記憶は、一瞬だけ覚えて使うものです。ほとんどの情報は短期記憶の20秒という保管期限をすぎたら忘れるようにできています。
覚えておきたいことは、何度も反復して確認する「リハーサル」という作業をします。
リハーサルを繰り返して、情報にアクセスしていることでじわじわと長期記憶に変わっていきます。
「符号化」と「反復学習」で生きている間ずっと覚えている長期記憶になります。
- 歩き方
- 自転車の乗り方
- 言語
長期記憶ボックスの容量は無制限だと考えられており、しかも保管期間は半永久的だといわれています。
記憶を作るニューロンとシナプス
脳にある「ニューロン」が記憶を作っています。
ニューロンは、次のような3つの神経の要素から成り立っています。
- 細胞本体:ニューロン本体
- 樹状突起:情報のインプット ニューロンから木の枝のように広がって伸びている部分
- 軸索:情報のアウトプット機能がある部分
ニューロン同士を繋ぐ橋のようなものは、「シナプス」といいます。
樹状突起が入力シグナルをキャッチして、本体の細胞が情報を統合・整理して、そこから伸びている軸索が、別のニューロンの樹状突起にその情報を伝えます。
脳の記憶をするプロセスは、情報のリレー、伝言ゲームのようなものです。
ニューロン同士の伝言ゲームが、わたしたちが「記憶」と呼んでいるものです。
ニューロン同士がシナプスで繋がると記憶が生まれます。
記憶は脳のニューロンネットワークが形成されることで成り立っているといってもいいでしょう。
記憶装置が樹状突起で、DNAの命令によって得た情報をもとに樹状突起が作られます。
アミノ酸は、樹状突起の材料になります。また、アミノ酸がDNAに刺激を与えて樹状突起を速やかにつくるように働きかけます。
脳の情報をコントロールしている「海馬」もアミノ酸が原料です。
ブレーンアミノ酸はシナプスの力を強化する働きがあるといいます。
シナプスが太く強固になっていくとともに情報の伝達効率がよくなります。
何度も繰り返される情報が長期記憶になるので、アミノ酸が記憶力をアップさせるといえますね。
「頭がいい脳」とは、一度経験した状況や得た知識を記憶し、そのパターン認識を新しく起こった事態に素早く応用する能力が優れている、ということです。
単なる記憶ではなく、記憶を使って応用的に物事の全体像をとらえることができると「脳の使い方がいい」といえます。
脳の記憶には、単に知識を丸暗記するのではなく、得た知識を問題対応に即応用していく力があります。
この動きをパターン認識と行動認知科学ではいいますが、この能力もアミノ酸の力で強化できるのでは、という仮説によって研究が近年行われています。
鎮痛効果
フェニルアラニンは、D型フェニルアラニン(DPA)になると鎮痛効果があります。
神経伝達物質として脳内でモルヒネのような痛みを軽減させる物質であるエンドルフィンの生成をサポートし、活性させます。頭痛や、神経痛、筋肉の痛みに効果的であるといいます。また、フェニルアラニンは一般的な鎮痛剤と異なり、繰り返し摂取しても習慣性や中毒性がなく長期間の使用で効かなくなるということがありません。
エンドルフィンは「脳内麻薬」とも呼ばれる気分を高揚させたり、幸福感が得られる脳内で分泌させる神経伝達物質です。強い鎮痛効果があります。
市販されている鎮痛剤が身体に合わない人は、フェニルアラニンを意識的に摂取してみたら偏頭痛などに効果があるかもしれません。
皮膚疾患への効果
フェニルアラニンは、白斑(はくはん)の治療に効果があるといいます。
白斑は、皮膚の一部が脱色したように白くなる皮膚疾患です。
フェニルアラニンを摂取し、紫外線を照射することで有効性を認められています。
フェニルアラニンの含まれる食品
フェニルアラニンは、タンパク質に多く含まれており、とくに大豆製品や乳製品、卵や魚、肉に多く含まれています。
特に、よく食べる食品のフェニルアラニンの含有量は次の通りです。
食品100gあたりのフェニルアラニンの含有量(mg)
卵 5,100mg
大豆 4,500mg
牛乳 4,500mg
サバ 3,000mg
また、人工甘味料のアスパルテームはフェニルアラニンから作られているため清涼飲料水やガム、シロップなどから摂取できますが、アミノ酸としての働きは期待できません。
人工甘味料を大量に摂取することは健康に良くないとされる説もあるので、摂りすぎには注意したいですね。
過剰摂取は危険!?フェニルアラニンの適量を知ろう
フェニルアラニンは、日常的に日本人が食べる食品からも多く摂取できますが、摂りすぎた場合、なにか健康に害するような点はあるのでしょうか。
高血圧、心臓病の疾患をお持ちの人や、妊娠中の女性、など体調に心配がある人は過剰摂取に気を付ける必要があります。
フェニルアラニンには、血圧を上昇させる作用があります。
フェニルアラニンは、過剰摂取することによって症状がでることがあります。
上記で説明したようにブレーンアミノ酸であるフェニルアラニンを摂りすぎてしまうと、脳に大量に取り込まれることによって同じように直接脳に取り込まれるアミノ酸であるトリプトファンの取り込みが阻まれてしまいます。
トリプトファンは、神経を落ち着かせる効果のあるセロトニンの原料です。セロトニンの生成量が減少してしまうと、不眠やイライラするなどの症状が起こる可能性があります。
フェニルアラニンは適量とることで様々な効果を発揮しますが、摂りすぎにならないように注意し、持病がある人は医師に相談しましょう。
5.まとめ
フェニルアラニンは、食物から毎日摂取することで身体に効果的に働く必須アミノ酸です。
身体の中で生成できないため、毎日意識して摂取したいですね。
身体の筋肉や内臓を作るとともに、脳に効果を発揮するブレーンアミノ酸としても有益です。また、皮膚疾患の改善や、鎮痛効果を期待できます。
フェニルアラニンを摂取して安定した心と体を手に入れてみませんか。