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チーズを食べてやる気アップ。チロシンは脳の働きをサポートするアミノ酸

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チロシンは、私たちの身体をつくるタンパクに含まれているアミノ酸です。

特に、脳の働きをサポートし、集中力を高めたり、やる気をアップさせる効果が期待できます。

副業を頑張る気力やスッキリした頭の回転がほしい人には、積極的に摂取してほしい栄養素です。

チロシンは、チーズや大豆に多く含まれているため、食品からも気軽に取り入れられます。

脳に効くアミノ酸であるチロシンについて、効果のある摂取方法を調べました。

効率よく仕事したい人は最後までお読みください。

目次

チロシンはストレスを感じたらすぐに摂りたいアミノ酸

チロシンとは

チロシンは、タンパク質の材料となる20種類のアミノ酸のうちのひとつです。

身体を作るタンパク質の原料になるほか、脳や神経の働きをサポートする働きがあるため、乳幼児には必須のアミノ酸です。

大人は体内で自ら作り出すことができるため化学的な分類では必ずしも食事から摂る必要のない「非必須アミノ酸」とされています。

チロシンは、アミノ酸のフェニルアラニンから作られます。

チロシンは、神経伝達物質の原料となるため脳と密接な関係があります。

「ブレーンアミノ酸」と呼ばれる5種のアミノ酸のうちのひとつで、自律神経の調整や、認知症の予防に役に立つと言われています。

特に、アドレナリンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの集中力やメンタルヘルスに影響のある神経伝達物質を作り出す働きがあります。

チロシンは、海外ではアスリートに利用される一般的なサプリメントとして知られています。

脳の働きを良くしたり、意欲をコントロールできるので、副業などの作業や勉強の役にも立つといえますね。

また、チロシンはメラニン色素の原料にもなる物質です。

髪の毛の黒色色素や、皮膚のホクロやシミの色素であるメラニンを作る役割をします。そのため、日焼けクリームなどに配合されています。

チロシンはチーズから発見されたアミノ酸

「農芸化学の父」とも称される化学肥料を作ったユストゥス・フォン・リービッヒが発見したチロシンは、チーズのカゼインというタンパク質の中から発見されました。

ギリシャ語「tyri」(チーズ)が語源となりチロシンという名前がつけられたというのが通説です。

特に、パルメザンチーズ特有のジャリジャリした食感はチロシンによるもので、長期熟成をさせる時にはチロシンが固体として析出するのを観察できます。

また、納豆にも含まれているチロシンが豆の表面に白く析出してきます。賞味期限間近の納豆がシャリシャリした食感だったことはありませんか?

これも、チロシンによるもので日本の納豆業界では「チロってる」と表現するようになったといいます。

近年においては、2017年9月に小型の甲虫であるゾウムシが、身体を作るために必要な成分であるチロシンを体内に存在する細菌に作らせていることが判明したそうです。現代においても、チロシンについてさまざまな研究が進められていますね。

ホルモンの材料になるチロシン

チロシンは、甲状腺ホルモンの材料となります。

甲状腺ホルモンは、人間の成長や細胞の生まれ変わりを促すため、子供の成長に重要な役割を果たします。母乳にはチロシンが含まれており、非必須アミノ酸のチロシンですが子供にとっては「必須アミノ酸」であるといえます。

甲状腺ホルモンは、のどの近くにある甲状腺の中で作られる分泌液です。

多すぎても、少なすぎても、バランスが崩れることで病気を引き起こしてしまいます。

チロシンが体内に不足して、甲状腺ホルモンのバランスを崩さないように食事からもチロシンを取り入れるよう意識したいですね。

ホルモンってどんな物質なの?

ホルモンは微量の液体です。

血流とともに全身に送られて、さまざまな身体の働きを調整する役割がある物質です。分泌される量はほんの少しですが働きの影響は強い重要な化学物質です。

ホメオスタシスという身体の体温や体調を一定に整えるのに役に立っており、生命活動には欠かせません。

また、ホルモンの分泌量は多くても少なくても重大な病気を引き起こす可能性があるのでホルモンの研究は世界中で行われています。

まだ明らかになっていないことも多く、チロシンのようなホルモンの原料となるアミノ酸についても研究が進んでいます。

チロシンの優れた抗ストレス作用

チロシンの主な働き

チロシンの主な働きは次の通りです。

  • 抗ストレス作用
  • やる気アップ
  • 白髪の予防

チロシンは、神経や脳など身体の機能を正常に保つために必要な物質の材料となるため大切な栄養素です。

うつ病の改善、認知症の予防、睡眠不足後の覚醒改善に効果があると言われています。また、脳の働きをスムーズにすることから、頭脳労働による疲労やストレスを軽減させることも分かっています。

本記事では、副業の効率を上げるために役立ちそうな情報を中心に見ていきましょう。

抗ストレス作用

「イライラする」

「ついカッとなって攻撃的になってしまった」

忙しかったり、仕事がたまるとイライラしてしまうことって誰にでもありますよね。

チロシンを摂取するとストレスを感じているときにイライラが緩和する効果があると言います。

それは、チロシンが神経伝達物質であるアドレナリンやノルアドレナリンの原料となるからです。ノルアドレナリンは、ストレスを感じた時に脳を興奮させて危険から脱しようと行動を促す興奮させる神経伝達物質として知られています。

強いストレスを受けると、これらの物質を大量に消費することで身を守る仕組みがあります。そのため、チロシンを摂取し消費された神経伝達物質を補うことで神経機能の調整を整えて、ストレスに強くなるということが考えられます。

ストレスがかかり続けると「慢性的に疲労している」状態になるといわれていて、長期間激しい疲労感に襲われる「慢性疲労症候群」という病気があります。

原因が分かっていない病気ですがストレスが強くかかっている状態が長期間続くとかかりやすいと言われています。

慢性疲労症候群は、チロシンを摂ることで症状が緩和することが分かっています。

チロシンをしっかり摂取し、脳内の神経伝達物質を正常にたもつことでストレスに対処できることを覚えておけば、副業をすすめるときに役に立つでしょう。

やる気アップ

「やらなきゃいけないことが山積みなのに、やる気が起こらない」

「朝起きたらやる気がなくてぼーっと1日を過ごしてしまった」

こんなことはありませんか。

チロシンは、ドーパミンの材料で、これらの神経伝達物質が増えてスムーズになることで私たちのやる気や集中力を上げることができると言われています。

脳が活性化したら、頭の回転も同時によくなるので副業をやる人はチロシンを生活に取り入れてみましょう。

ドーパミンは、やる気スイッチといわれる脳にある側坐核からでる神経伝達物質で、意欲的に仕事や勉強ができる気持ちになる効果が期待できます。一方、ドーパミンが不足した場合は、やる気も活力も枯渇してしまい、イライラしてしまいます。

人間の脳には、何かをやり切ることでドーパミンを分泌して快感を得る仕組みがあります。

「また、やろう」という気になるのはこのドーパミンを味わおうと作業を繰り返す気持ちになります。これが人間の学習能力です。

このような働きからドーパミンは「幸せホルモン」「快感ホルモン」と呼ばれ、楽しくポジティブな気持ちになれることからドーパミンを分泌させる研究がすすめられています。

また、「幸せホルモン」であるドーパミンの材料となるチロシンは、うつ病の改善に効果があるとして治療に取り入れられてるケースがあるようです。

うつ状態の脳内には、チロシンの蓄積量が少ない傾向があることが分かっており、チロシン自体の濃度を脳内に増やすことによってもうつの症状を改善できるといいます。

白髪を予防する

黒髪の「黒い色」の成分であるメラニンを多く作ることで白髪を予防する効果があると言います。チロシンは、体内でメラニン色素を生成するときに主成分となります。

メラニン色素の主な働きは、紫外線から細胞に含まれているDNAを守ることです。紫外線で細胞がダメージを受けるとガンや重大な病気の原因となる一方で、シミやホクロを形成するのもメラニン色素です。チロシンは、適量を摂取することが望ましいといえますね。

ブレーンアミノ酸とストレスの関係

ストレスは脳で感じます。

脳は、頭痛労働をするときにはもちろん、メンタルヘルスにも大きく関わっているのです。

脳はたんぱく質でできていますが「ブレーンアミノ酸」と呼ばれるアミノ酸は特に脳に有効に働く物質でサプリメントなどで積極的に摂ることをおすすめします。

ブレーンアミノ酸5種類

  • イソロイシン
  • アルギニン
  • フェニルアラニン
  • グルタミン酸
  • チロシン

【主な働き】

  • シナプスを強化する
  • 樹状突起の修復をすることで記憶の定着をサポートする
  • 頭の回転を早くする、α波を安定して出すことをサポートする

脳は人間の臓器でもとても大事な部分ですよね。

脳にはBBB(ブラッド・ブレーン・バリア:血液脳関門)という悪い物質(有害物質)が脳に侵入しないようにしているセキュリティシステムが存在しており、私たちの健康を守っています。ほとんどの物質は脳に直接入ることはできず、BBBを通り抜けることができる物質は、酸素とブドウ糖(脳の唯一のエネルギー源)、それにブレーンアミノ酸のうち4種(イソロイシン、アルギニン、フェニルアラニン、チロシン)だけなのです。

ブレーンアミノ酸は、作業効率を高めてくれるアミノ酸といえるでしょう。

「頭がいい脳」とは、どのような脳のことをいうのでしょうか。

一度経験した状況や得た知識を記憶し、そのパターン認識を新しく起こった事態に素早く応用する能力が優れている、といえます。

これは、単なる記憶ではなく、物事の全体像をとらえることができる「脳の使い方がいい」ということです。

脳には、知識を丸暗記するのではなく、得た知識を問題対応に即応用していく能力があります。

この動きを「パターン認識」といいますが、パターン認識能力もアミノ酸の力で強化できるのでは、という仮説によって研究が近年行われています。

頭が良くなるサプリメントとしてアミノ酸が定着する日もくるかもしれませんね!

チロシンが含まれる食品

チロシンは、食品のたんぱく質に含まれています。チーズから発見されたアミノ酸でもあるように、チーズのたんぱく質であるカゼインには特に多く含まれています。

身近な食品に含まれているチロシンの量を調べました。

100gあたりのチロシン含有量(1g=1000mg)

チェダーチーズ  1,400mg

プロセスチーズ  1,300mg

大豆  1,300mg

たらこ  1,100mg

例えば、納豆は1パック(50g)で500mg以上のチロシンが手軽に摂取できます。

1日の摂取目安量は、フェニルアラニンとチロシンの合計で、成人大人1kgあたり25mgです。50㎏の人は、1250mg以上摂取することが推奨されています。

3食バランスよく食べることで十分に取り入れることができますね。

チロシンの摂り過ぎは健康を害する!?

現在、チロシンは摂りすぎても問題ないといわれています。

一度に口から食べすぎた場合には、次のような症状があらわれることがあります。

  • 吐き気
  • 頭痛
  • 疲労感
  • 胸やけ
  • 関節痛

ただ、毒性などはなく、重大な危険はないと考えられています。

しかし、チロシンは甲状腺ホルモンの生合成に関わるアミノ酸であることから、甲状腺の病気を持っている人は摂取量に気を付けなければいけません。

必ず医師の指示に従って摂取を控えてください。

一方、チロシンが不足した場合は、うつ病や不安行動を引き起こす危険性があると言います。

チロシン量(1g=1000mg)
1日の摂取目安量体重1㎏あたり25mg(体重50㎏の場合、1250mg)

過不足なく日々の食事やサプリメントからチロシンを取り入れることを心がけたいですね。

まとめ

チロシンはチーズから発見された、シャリシャリとした食感で印象に残るアミノ酸です。

神経や脳に重要な甲状腺ホルモンや神経伝達物質を作るのに欠かせない材料となり、私たちのやる気や集中力、ストレスの緩和に役立ってくれます。

チーズや納豆といった気軽にたべられる食品に多く含まれているので、意識してチロシンを取り入れることは比較的簡単なのではないしょうか。

どんな環境にいても、現代はストレスを強く感じやすい時代といえますよね。

チロシンを積極的にとることでストレスに強くなり、元気に行動していきましょう。

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